さくらインターネットアドベントカレンダー、昨日は機能アップデート一覧をご紹介しました。2日目も、さくらのクラウドをテーマに簡単な便利技(Tips)を投稿します。
rootやubuntuのパスワード再設定は「ディスクの修正」機能が便利
Linux サーバにログインしたくても、root
や ubuntu
などのパスワードが分からなくなったご経験はありませんか?
一般的には、サーバの起動時にシングルユーザモードを選択し、直接 passwd
コマンドで変更できます。さくらのクラウドは「コンソール機能」がありますので、仮想サーバの電源を投入直後、OSのGRUB起動画面でシングルユーザーモードを選択する方法があります。
これよりももっと簡単なのが、コントロールパネルで「ディスクの修正」機能を使い、パスワードを変更する方法です。
ディスク修正機能は、基本的な設定情報としてのサーバ内部ホスト名や IP アドレスを変更できるだけでなく、管理者用パスワード(CentOS系は root
、Ubuntu Server の場合は ubuntu
)も変更できます。
変更手順
「ディスクの修正」を使うには、事前にサーバの電源を停止する必要があります。起動状態であれば、サーバ一覧画面で対象サーバを選択し、【電源操作】→【シャットダウン】をクリックします。
確認画面では、操作対象のサーバに相違ないことをチェックします。問題がなければ、画面右上の「シャットダウン」をクリックします。
しばらく待ちますと、対象サーバの行が灰色になり、電源が「停止状態」になったことがわかります。
この状態で、IaaSメニューの【ディスク】をクリックし、ディスク一覧を表示します。
対象のディスクをダブルクリックし、詳細画面を表示します。
それから、対象ディスクの詳細画面では上メニューに「ディスクの修正」という項目がありますので、こちらをクリックします。
それから「パスワード」の欄のテキストボックスに、変更後の新しいパスワードを入力します。この時、他の項目は今回は編集しません。入力後は画面右下「ディスクの修正」ボタンをクリックします。
あとは、クラウド側で修正作業が行われ、次のような画面が出れば完了です。
最後に、IaaSメニュー【サーバ】からサーバ一覧を表示し、対象サーバの選択→【電源操作】→【起動】を選択します。
あとはサーバが起動したあとは、リモートからの SSH 接続やコンソール機能の接続を使い、新しいパスワードでサーバへログイン可能になります。
まとめ
「ディスクの修正」機能を使い、Linux サーバの管理者用パスワードを変更する方法を学びました。シングルユーザーモードに入る必要がないため、不慮の操作ミスを回避するためにも役立ちます。