いよいよ今日から師走。2020年も、残すところあと少しとなってきました。例によって、さくらインターネットアドベントカレンダーの1日目として、今年の『さくらのクラウド』のアップデートを振り返り、更新情報をダイジェスト版としてお届けします。
※12月1日現在の情報をまとめました。
さくらのクラウド(IaaS型パブリッククラウド・ネットワーク機能)
- ウェブアクセラレータが TLS 1.3 に対応開始(2020年1月16日)
- CDN として利用可能なウェブアクセラレータの標準機能として、HTTPS で用いる TLS 1.3 に対応しました。
- ウェブアクセラレータがTLS 1.3に対応しました
- NFSアプライアンスに20GB SSDプランを追加(2020年1月16日)
- 従来の 100GB ~のプランに加え、サーバ間での手軽なデータ共有に向いた 20 GB のプランを提供開始しました。
- NFSアプライアンスに20GB SSDプランを追加しました
- 仮想アプライアンス Netwiser Virtual Edition 新バージョンを提供開始しました(2020年1月23日)
- さくらのクラウドでご利用いただける、 L7 対応ロードバランサ(ソフトウェア版)の最新バージョンがご利用可能になりました。
- 仮想L7ロードバランサ「Netwiser Virtual Edition」新バージョンSX-3990の提供開始しました
- データベースアプライアンスにプラグイン機能、Slow Queryログ出力機能を追加(2020年1月30日)
- プラグイン機能は、RDMBS の内部エクステンション(拡張機能)の有効化と無効化を設定可能になりました。
- Slow クエリのログ出力に対応したため、SQL の応答に時間がかかるクエリの情報把握や問題解決に役立ちます。
- データベースアプライアンスにプラグイン機能、Slow Queryログ出力機能を追加しました
- SSDプランのディスクに8TB/12TBを追加(2020年2月13日)
- データベースアプライアンスの PostgreSQL 12.1 提供開始(2020年2月13日)
- スタートアップスクリプト「GitLab Core」の提供を開始(2020年2月17日)
- アプライアンスで「事前メンテナス」機能の提供を開始(2020年2月21日)
- アーカイブ共有機能を提供開始(2020年2月27日)
- 仮想アプライアンス「FortiGate」を提供開始(2020年2月27日)
- DNSアプライアンスの機能を拡張、ウェブアクセラレータも選択可能に(2020年3月12日)
- データベースアプライアンス MariaDB 10.4 提供開始(2020年3月12日)
- NFS アプライアンスのクローン機能が拡張(2020年3月19日)
- スタートアップスクリプト「JupyterLab」提供開始(2020年4月2日)
- 仮想アプライアンス「Sophos XG Firewall」提供開始(2020年4月9日)
- スタートアップスクリプト「Jitsi Meet」提供開始(2020年4月16日)
- VPC ルータのバージョン選択が可能に(2020年4月30日)
- 割引パスポートが一部のアプライアンスにも対応開始(2020年5月21日)
- エンハンスドロードバランサのヘッダを拡張(2020年5月21日)
- データベースアプライアンスのアップデート(2020年5月28日)
- ローカルルータへのハイブリッド接続の対応(2020年5月28日)
- コア専有プランに6コア以上のプランを提供開始(2020年6月4日)
- ルータ+スイッチのアクティビティグラフ変更(2020年6月9日)
- エンハンスドロードバランサがエニーキャスト対応開始(2020年6月11日)
- 仮想アプライアンス「FortiGate」 v6.2 イメージ提供開始(2020年6月11日)
- DNS アプライアンスにゾーンファイルのエクスポートする機能を追加(2020年7月9日)
- バックアップやサービス移行などの用途として、DNS アプライアンスの機能で、DNS ゾーン情報のレコードをゾーンファイル形式で出力する機能を追加しました。
- 提供中のゾーン情報のインポートとも併用可能です。
- 詳細:DNSアプライアンスにゾーンファイルのエクスポート機能を追加しました
- SiteGuard Server Edition Ver 4.10の提供を開始(2020年8月4日)
- パブリックアーカイブで提供中のウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)の SiteGuard Server Edition 新バージョンの v4.10 を提供開始しました。
- 詳細: SiteGuard Server Edition Ver 4.10の提供を開始しました
- さくらのクラウド東京リージョンに「東京第2ゾーン」を新規開設(2020年8月20日)
- 東京第2ゾーンは東京圏内にありながら、東京第1ゾーンとは設備を共用しない物理的に離れたデータセンタにあります。どちらも東京リージョンのため、首都圏内や IX における低遅延の利点を活かしながら、かつ、災害時の事業継続や DR を考慮し、同時に影響をうける可能性を極力おさえた二重化設計の拠点としての両立も想定しています。
- お申し込み等は不要で、ご利用中のコントロールパネルのゾーン選択で「東京第2ゾーン」をクリックします。
- 詳細:東京リージョンに新ゾーン「東京第2ゾーン」を開設しました
- ブリッジ接続が「さくらの専用サーバ PHY」との接続に対応開始(2020年8月20日)
- さくらの専用サーバ PHY (2020年7月28日提供開始)がブリッジ接続に対応しました。コントロールパネルからの操作で、ネットワークを相互に L2 接続できるよう対応しました。
- 詳細: ブリッジ接続が「さくらの専用サーバ PHY」との接続に対応しました
- ローカルルータが「さくらの専用サーバ PHY」との接続に対応開始(2020年9月10日)
- さくらの専用サーバ PHY (2020年7月28日提供開始)がローカルルータとの接続に対応しました。
- 詳細: ローカルルータが「さくらの専用サーバ PHY」との接続に対応しました
- AWS 接続オプション、ローカルルータの設定上限数引き上げ(2020年9月24日)
- ローカルルータと AWS 接続オプションで、ピア設定数の上限、スタティックルート設定数上限を、それぞれ 30 に引き上げました。
- 詳細: AWS接続オプション、ローカルルータの設定上限数引き上げを行いました
- 石狩第1ゾーンの旧プランを提供終了しました(2020年9月30日)
- 石狩第1ゾーンは2018年9月から新プランを提供していましたが、石狩第1ゾーンで現在作成可能な全てのリソースは、この新プランに対応した状態でご利用可能です。
- 旧環境からの移行にあたりましては、ご協力誠にありがとうございました。
- 詳細: 【重要】石狩第1ゾーン 旧プラン環境閉鎖スケジュールに関するお知らせ
- 2020/09 石狩第1ゾーン 旧プラン環境閉鎖 | さくらのクラウド ドキュメント
さくらのクラウド(セキュアモバイルコネクト)
- 大容量通信向けの新プラン「データパック」を提供開始(2020年9月24日)
- 通常の従量課金に加え、あらかじめ決まったデータ通信量をまとめて契約できるプランを提供開始しました。これは、対象の通信キャリアを利用する SIM の合計データ通信量に対して、データパックを適用できます。そのため、従量課金よりも割安でご利用いただけるものです。
- コントロールパネルからお申し込みできます。お申し込みの詳細や、ご利用条件は マニュアル をご覧ください。
- 詳細: さくらのセキュアモバイルコネクト 大容量通信ユーザー向け「データパック」提供を開始しました
- データパック | さくらのクラウド ドキュメント
さくらのクラウド(ショートメッセージサービス)
- ショートメッセージサービス(SMS)を新規に提供開始、二要素認証機能に(2020年9月24日)
- 「さくらのクラウド ショートメッセージサービス(SMS)」は、スマートフォン等の携帯端末に対し、SMS を送信できる機能を提供開始しました。SMS の送信は API やコントロールパネルを通して行えます。二要素認証機能を実装する時に必要な、ワンタイムパスワードを送信する用途にご利用いただけます。
- 詳細: 「さくらのクラウド ショートメッセージサービス(SMS)」提供を開始しました
- ショートメッセージサービス | さくらのクラウド ドキュメント
さくらのクラウド(マーケットプレイス)
F-RevoCRM
- 「F-RevoCRM」提供開始(2020年2月20日)
しぇあわふ
- しぇあわふのβ提供開始のお知らせ
- ウィークリーレポートの機能を追加(2020年5月28日)
- Let’s Encrypt 自動更新機能を追加(2020年6月11日)
- クラウド型 WAF 「しぇあわふ」提供開始(2020年7月2日)
- WAF でありながら、サーバにシステムのセットアップやメンテナンスが不要なクラウド型サービスとして「しぇあわふ」を提供開始しました。
- DNS を使うため、さくらのレンタルサーバ、さくらのVPS、さくらの専用サーバなどでも手軽に利用できます。
- 提供開始にあわせ、カスタムレポートのβ提供も開始しました。
- 詳細: しぇあわふ提供開始のお知らせ
- アップデートによりTLS1.1 無効化と一部 DoS攻撃(サービス運用妨害)対策を追加(2020年7月10日)
- TLS 1.1は脆弱性の指摘や主要ブラウザで非推奨が予定されており、しぇあわふを通して無効化(遮断)する機能を追加しました。
- 標準機能として、ICMP flooding と呼ばれるタイプの DoS 攻撃(サービス運用妨害)に対応しました。この攻撃を検知すると、遮断します。
- 詳細: 「しぇあわふ」TLS1.1無効化による機能変更・一部DoS対策機能追加をしました
- 保護対象のウェブサイトを FQDN で指定可能に対応(2020年9月18日)
- 保護対象サイトの指定(転送先)を、IP アドレスに加えて FQDN で指定可能になりました。これにより、ホスト名を含むドメイン名で保護対象を指定できるようになり、他の GSLB 等のオプションサービスや、他社のサービスとも連携できるようになります。
- 詳細: 「しぇあわふ」転送先指定にFQDNを追加しました
- DoS攻撃(サービス運用妨害)対策機能を追加(2020年10月26日)
- 標準機能として、syn flooding と呼ばれるタイプの攻撃に対応しました。
- 詳細:「しぇあわふ」にDoS対策機能を追加しました
ちょこっとデータ変換/加工
- デスクトップの ETL ツール「ちょこっとデータ変換/加工」を新規に提供開始(2020年10月8日)
- ETL とは、業務で使う様々なデータを、抽出・変換・ロードを行うためのものです。さくらのクラウドではパブリックアーカイブ「Windows Server 2019 for ちょこっとデータ変換加工」を月額料金で利用可能になりました。
- 詳細: ETLツール「ちょこっとデータ変換/加工」を提供開始しました
さくらのクラウド(Windows Server 関連)
- Microsoft SQL Server 2019 Express エディションのパブリック ISO イメージ追加(2020年10月22日)
- Express エディションは無料で利用できる 、小規模・学習等の用途向けのデータベースです。
- 詳細:SQL Server 2019 Express エディションのパブリックISOイメージを公開しました
さくらのクラウド(その他、コントロールパネル関連)
- 請求明細の画面を見やすくリニューアル(2020年9月17日)
- コントロールパネルでご利用料金が分かる請求明細画面に、サーバの起動時間、ディスクやライセンスの利用時間、自動バックアップ利用回数の表示に対応しました。
- プリペイドサービスをコントロールパネルからのお申込に対応(2020年10月15日)
- プリペイド は法人のお客さまむけ事前支払サービスです。従来のお問い合わせ方法に加え、新しくコントロールパネルからのお申し込みに対応しました。
コンテナレジストリ(Labプロダクト)
- 「Dockerイメージの保管・共有をするコンテナレジストリ」を公開(2019年12月23日)
- ドメイン設定機能とユーザ権限機能を追加(2020年2月13日)
その他、クラウドニュース掲載の紹介記事や Tips 等
- さくらのクラウド ストレージ系サービスにおけるデータ取り扱いについて
- 【TIPS】さくらのクラウドでWindows Serverを作成しVDI環境を構築する
- 【TIPS】さくらのクラウド上にVPCを構築し、安全にWindows Serverにアクセスする
- 【TIPS】さくらのクラウド上のNFSアプライアンスにReadyNASのバックアップを取得する
- 【TIPS】しぇあわふ ドメイン・ネームサーバ設定例
マニュアル専用サイト(さくらのドキュメント)がスタート
マニュアル(manual.sakura.ad.jp)姉妹サイトとして、 さくらの VPS 、さくらの戦右サーバ PHY のページもオープンしました。
- さくらのクラウド ドキュメント
- さくらの VPS ドキュメント
- さくらの専用サーバ PHY ドキュメント
以上、今年の『さくらのクラウド』アップデート情報でした。引き続き今後とも宜しくお願いいたします。
明日、2日目は Docker について何かを書く予定です(多分)。お楽しみに!